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【一発合格!】Oracle Master Silver DBA 2019の合格体験記と効率的な勉強法

2024年10月8日

OracleMasterSilver2019合格

こんにちは、フリーランスエンジニアになって1年のぽんねぐです!

仕事のキャリアアップを目指して、何度も挑戦を考えていた『Oracle Master Silver DBA 2019』。でも、合格するにはどんな準備が必要なのか、不安がつきまといませんか?実際に私もそうでした。

この記事では、少し時間は経ってますが当時私が独学で効率的に一発合格した体験談と、試験対策のポイントを惜しみなく紹介します。試験の難所をどう乗り越えたのか、具体的な勉強法から当日の心構えまで、皆さんの成功を後押しする情報を詰め込みました。これから試験に挑む方必見です!

本当に合格している??怪しいな~~~

ほい!下記が2023年に取得した際の合格証明書です!

これで信じてもらえましたでしょうか?

ぽんねぐ
ぽんねぐ

それでは始めていきましょう!

自己紹介

ぽんねぐについて

簡単に資格取得当時のスペックを紹介します。

  • 業務系ソフトウェアエンジニア 配属から5年
  • DBの知識レベルは不具合調査を行うなどで簡単なSQLは作成できるレベル
  • Oracleはインストールのみ手順書に従って実施経験あり

割と経験しているじゃん!って思う方もいるかもしれませんが、勉強始めた時の感想は、「単語が理解不能!?」でした(笑)

ちなみに以下でフリーランスエンジニアの情報発信も行っておりますので、是非ご覧ください

資格を取得しようと思った背景

以下の2つが、私がOracle Master Silver DBAを取得しようと思った理由です。

  1. フリーランス転身にて今後数多く発生するであろう面談に備えて、自分のスキルを業務経歴だけではなく資格でもアピールしたい
  2. DBに関する知識は多くの現場で役立ち、特にOracleは世界的にシェアが高いため、取得する価値がある

Oracle Master Silver DBA 2019の概要と難易度

Oracle Master Silver DBA 2019とは?

「Oracle Master Silver DBA 2019」とは、Oracleデータベースに関する技術スキルを認定する資格

「Oracle Master」の一つで、主にデータベース管理者(DBA)向けの資格です。Silverレベルは中級に位置しており、データベースの基本的な管理業務や運用に関する知識・スキルを証明するものです。

試験の概要

以下が試験に関する内容です。

試験番号1Z0-082-JPN
試験名Oracle Database Administration I
試験時間120分
出題数72問
出題形式選択式
合格ライン60%
受験費用34,300円(税抜)
※受験費用は為替レートの変動に伴って値上げされる場合があります。

また、Oracleの公式ページには概要を下記のように記載してます。

試験概要:

インスタンスの管理やネットワークの設定、記憶域の管理、ユーザー・セキュリティの管理などのデータベースの運用管理タスクについての知識、およびSQLによるデータアクセスやオブジェクト管理の知識を持ち、日常的な運用管理作業を行うスキルがあることを証明します。

データベース運用担当者向けの資格であるとともに、データベース管理者向けの資格であるORACLE MASTER Gold DBAの前提資格でもあります。

要するに、試験に合格するとデータベースの運用・管理ができるレベルの知識が取得できますよということですね。

参考にしたサイト:

Oracle Master Silver DBA 2019 Study Guide

ORACLE MASTER Silver DBA 2019 (Available only in Japan)

一発合格のための勉強方法

使用した教材について教えます

私は楽天で株式会社コーソルさん著者の「オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database」通称:黒本を購入して勉強をしました。これ一冊をしっかりと理解すれば十分に合格できます!

本の構成としては、試験範囲に基づいて章が分かれており、各章ごとには章末問題があるため、学んだことをすぐにアウトプット出来るようになっております。

また、最後には実際の試験をイメージした模擬試験も付属しているため、試験前の最終確認には最適です。(本当にお世話なりました🙇‍♂️)

オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I (EXAMPRESS) [ 株式会社コーソル ]

価格:5500円
(2024/10/14 16:09時点)

勉強時間はどれくらい?

さて、気になる勉強時間ですが、簡単にまとめると以下のようになります。

  • 勉強期間:3か月間 (2023年5月 ~ 2023年8月)
  • 1日の平均勉強時間:2時間(平日)、5時間(土日)
  • 総勉強時間:100時間程度

平均勉強時間については毎日出来ていたわけではなく、特に最初の1か月目はほとんどやっていませんでしたので、もっと少なかったと思います。

総勉強時間について「そんな勉強しなくても取れるよ」という意見があるかもしれませんが、私は確実に1発合格したかったため合格圏内の余裕で入るまで勉強しました。(受験料が高額になりますので..)

勉強方法は?

ひたすら黒本の繰り返しです!地味ですが、結局これが一番効果的です。私は家だけではなく会社の昼休みや会社後にカフェで勉強したりと黒本がボロボロになるまで持ち歩いていました(笑)

黒本の使い方としては以下になります。

◆はじめに:

試験の概要や出題範囲をよく読んで試験をイメージする。

◆1周目:

語句の意味を理解しながらとりあえず読んでみる。

最初は暗記を行わなず、章末問題も未実施です。

とにかく意味が分からなくても1周読み終えることを目標にしました。

◆2周目:

1周目で理解出来なかった部分は、理解出来るようにインターネットを使って調べながら読む。

語句をノートに書き出したりとアウトプットも意識しました。

2週目は章末問題もチャレンジし、ほとんど不正解でしたがどういった出題が行われるか雰囲気を掴みました。

◆3周目:

全ての内容を理解&暗記しながら読み進める。

章末問題についても問題パターンが記憶してきて、5割程度の正答率になっていました。

3週目は理解できていないところや暗記出来ていない部分を中心に行い、頭に入っている部分はサクサクと読み進められました。

4週目に入る前に巻末問題をチャレンジ!!

正答率は68%で合格圏内でしたが、心配だったため4週目も読んで理解を深めることにしました。

◆4週目

巻末問題にて、苦手分野も何となく分かったので4週目は理解しきれていないところ中心に読み進めました。

ちなみにこの頃には章末問題についても問題パターンが記憶してきて、8割程度の正答率になっていました。

最後にもう一度巻末問題にチャレンジし、正答率を90%以上にしておく。

一発合格するために工夫したところ

私なりに勉強において工夫した部分は以下になります。

ポイント

  • 黒本をスマホで写真を撮り、通勤時間に有効活用して読む
  • 黒本で理解出来ない部分はインターネットで調べる
  • とにかく読む!書きは最小限(888ページもあるので…)
  • 章末問題/巻末問題は正答率を90%以上にしておく

繰り返し読んで理解するうちに勝手に暗記してます!また黒本と全く同じ問題が試験に出るわけではないので、しっかりと理解して黒本の問題は正答率を上げておくことが重要です!!

ちなみに黒本を写真で取る際には綺麗にスキャンできるので下記アプリがおすすめです!!

試験対策のポイント

章立てと重要ポイント

黒本の章立ては以下になります。

第1章 Oracle Databaseアーキテクチャの理解
1-1 Oracleデータベースの基本的な動作と構造
1-2 Oracleデータベースの内部構造とインスタンス
1-3 データベース記憶域構造
1-4 Oracleのメモリー領域と関連する内部処理

第2章 Oracleデータベースの作成および各種ツールの使用
2-1 Database Configuration Assistant(DBCA)
2-2 SQL*Plus
2-3 Oracle SQL Developer
2-4 Oracle Enterprise Manager Database Express
2-5 Oracle Enterprise Manager Cloud Control

第3章 データベースインスタンスの管理
3-1 インスタンスの起動
3-2 インスタンスの停止
3-3 データディクショナリビューと動的パフォーマンスビュー
3-4 自動診断リポジトリ(ADR)の使用
3-5 アラートログとトレースファイルの使用
3-6 初期化パラメータの管理

第4章 Oracle Net Servicesの設定
4-1 Oracle Net Servicesの設定と使用するツール
4-2 リスナーの設定とサービス登録
4-3 クライアントの設定とリモート接続の実行
4-4 Oracle Net Servicesの高度な設定
4-5 共有サーバー接続
4-6 データベースリンクとOracle Database Gateway

第5章 ユーザー、ロールおよび権限の管理
5-1 Oracle Databaseのユーザー
5-2 権限とロール
5-3 一般ユーザーの認証方式
5-4 領域割当て制限(クオータ)
5-5 プロファイル
5-6 管理権限(SYSDBA権限/SYSOPER権限)
5-7 セキュリティを高めるための推奨設定

第6章 表領域およびデータファイルの管理
6-1 表領域の概念
6-2 表領域とデータファイルの管理
6-3 Oracle Managed Files(OMF)

第7章 データ格納のための記憶域の利用
7-1 行の格納方法とブロックの空き領域管理
7-2 セグメントの管理
7-3 領域の節約

第8章 UNDOの管理
8-1 トランザクションおよびUNDOデータの理解
8-2 UNDO表領域の構成
8-3 UNDO保存の設定
8-4 一時UNDO機能

第9章 データの移動
9-1 Oracle Data Pump
9-2 SQL*Loader
9-3 外部表

第10章 SQLの基礎とデータの扱い
10-1 SELECT文の基本構文
10-2 データ型と表の作成
10-3 数値データと算術演算子
10-4 文字列と連結演算子
10-5 日時データと書式モデル
10-6 NULLの扱い
10-7 DISTINCTによる重複データの除外

第11章 データの選択(検索)およびソート
11-1 SELECT文に指定できる検索条件
11-2 行の並べ替え(ソート)
11-3 置換変数

第12章 単一行ファンクションを使用した出力のカスタマイズ
12-1 ファンクション
12-2 文字ファンクション
12-3 数値ファンクション
12-4 日時の算術演算と日時ファンクション

第13章 変換ファンクションおよび条件式の使用
13-1 ファンクションのネスト
13-2 データ型の変換
13-3 NULL関連ファンクション

第14章 集計ファンクションを使用したデータの集計
14-1 集計ファンクション
14-2 GROUP BY句とHAVING句

第15章 結合を使用した複数の表のデータの表示
15-1 結合とは
15-2 結合の構文
15-3 その他の結合

第16章 副問合せ
16-1 副問合せとは
16-2 スカラー副問合せ
16-3 非スカラー副問合せ

第17章 集合演算
17-1 集合演算とは
17-2 集合演算の注意事項

第18章 データの変更とトランザクション
18-1 DML(データ操作文)とTRUNCATE文
18-2 トランザクション

第19章 DDLの理解および表の管理
19-1 データベースオブジェクトとDDL
19-2 表の作成と列のデフォルト値の指定
19-3 CREATE TABLE AS SELECT文による表の作成およびデータの移入
19-4 ALTER TABLE文による表の変更
19-5 DROP TABLE文による表の削除

第20章 シーケンス、シノニムおよび索引
20-1 索引の管理
20-2 シーケンスの管理
20-3 シノニムの管理

第21章 ビュー
21-1 ビューの概要
21-2 ビューの管理
21-3 ビューとDML

第22章 制約と一時表
22-1 制約とキー
22-2 一時表

第23章 タイムゾーンと期間
23-1 タイムゾーンと現在日時
23-2 期間データ型

参考URL:https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798166353

全般的に出題されますが、上記の中でも10章以降はDBの運用・保守経験があれば感覚的に分かる内容であるかと思います。自分の中では特に3章、4章、6章、7章の馴染みが無く、覚えづらかった記憶があります。

Oracleの基本構成からどんなツール群があるか?どのようにOracleって動いているのか理解するために私は下記のサイトを参考にして勉強しておりました。

勉強に利用したサイト:https://frontse.hatenablog.jp/entry/2023/01/30/211028

試験のコツや注意点

選択肢から選ぶ形式の試験ですが、「該当するものを全て選びなさい」、「該当するものを4つ選びなさい」のように選択肢が複数存在するケースが多いです。そのため、黒本の問題を解く際になぜこの回答が間違いか?をしっかりと理解しないと正答に繋がりません。

とはいえ、選択問題なのでもちろん消去法も使えます!基本的には理解して回答が分かることが良いですが、分からない場合は「この回答は無いよなぁ」で選択肢を削り、残りは運に任せるようにしましょう!!

試験当日の様子

試験当日に心がけたこと

前日までに勉強は終えていたので、当日急いで何かを暗記することはしませんでした。

試験会場までの電車では、ゆっくりと音楽を聴きながらリラックスしましたが、試験会場へは30分前くらいに着くように早めに出ました。遅れてしまうとこれまでの勉強が水の泡ですので....

また、持ち物は身分証明書でしたので財布の中に入っていることを確認し、しっかりと試験を受けられる状況にしました。

その場で結果が分かる!

試験結果は終了後すぐにPCに表示されます。終了ボタンを押す前がドキドキなんですよね。。。

何と私の結果は、、、88%の正答率で合格!!!!

まとめ

今回の記事では、Oracle Master Silver DBA 2019を取得した際の合格体験記と効率的な勉強方法を紹介しました。とにかく覚える量も膨大で且つ理解が必要なため、試験日を決めたら時間が無くなる前に早めに取り組むことが大切です。

自分も他の人の合格体験記を参考に実際どれくらい勉強すれば良いのだろうか?何かヒントになるものは無いか調べましたので、今回の記事で受験する皆さんの役に立てばと思います。

Happy画像

何か不明点などございましたらコメント欄に記載頂けたらと思います!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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