こんにちは、ラーメン好きなフリーランスエンジニアの”ぽんねぐ”です。
皆さんは「システムエンジニア(SE)」と「プログラマー(PG)」の違いってご存知でしょうか?システムエンジニア(SE)とプログラマーの役割は、しばしば混同されがちですが、実際には異なるスキルセットや業務内容を持っています。
これからIT業界へ就職もしくは転職を考えている方は、なかなかイメージしづらいと思いますので、本記事ではそんな方に向けてどんな違いがあるのか実際の業務経験談も交えてご紹介しようと思います。
まずは簡単に私のことを紹介します。
それでは始めていきましょう。
システムエンジニア(SE)の役割と仕事内容
システムエンジニアは、クライアントのニーズをヒアリングし、ソフトウェアやシステムの仕様を設計する役割を担います。プロジェクトの始まりから終わりまで全体の流れを把握し、要件定義や設計、開発チームとの調整、品質管理など幅広い業務に携わります。
システムエンジニアの主な業務フローには次のようなステップがあります。
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1要件定義
クライアントが抱える課題を正確に把握し、システムの目的と仕様を明確化します。たとえば、顧客のECサイトの効率を上げるために、ユーザーが使いやすいインターフェースの要件を決定します。
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2設計
要件に基づき、どのようにシステムを構築するかを計画します。設計フェーズでは、技術的な選択(使用するプログラミング言語、データベース、フレームワークなど)も行います。
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3プロジェクト管理
プロジェクトが計画通りに進むように、進捗の監視やチーム間のコミュニケーション、リスク管理などもシステムエンジニアの重要な役割です。
上述のような業務を遂行するためにシステムエンジニアには以下に挙げられる能力が求められます。
ぽんねぐがシステムエンジニアとして実際に行った業務例を以下に挙げます。
- 自動車の設計用データを管理するシステムの新規開発にて「どんな機能が必要か?想定するデータ量はどれくらいか?」を決める要件の整理
- 上述で決めた要件から画面のレイアウトや機能の詳細な動きを設計
- プロジェクトを進める中で、週次で顧客との会議日程調整や会議での進行内容の準備及び実施
また、システムエンジニアの細かい仕事内容は以下記事で詳しく紹介しております。
プログラマーの役割と仕事内容
プログラマー(PG)は、システムエンジニア(SE)や他の設計者が作成した設計書や仕様書に基づいて、実際にプログラムをコーディングし、システムを構築する役割を担います。設計通りの機能を実現するために、プログラムを書くスキルやデバッグの知識が重要です。
プログラマーの主な業務フローには次のようなステップがあります:
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1コーディング
設計書に基づいて、システムを構成するためのコードを記述します。JavaScript、Python、Javaなど、さまざまなプログラミング言語の知識が必要です。
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2テストとデバッグ
コーディングが完了したら、システムが意図した通りに動作するかを確認します。不具合があれば修正する「デバッグ」作業も行います。
デバッグとは:プログラムの中の「バグ」(エラーや間違い)を見つけて直す作業のこと
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3コードの最適化
プログラムが効率的に動くように、コードの品質を向上させるための改善も求められます。
プログラマーには以下に挙げられる能力が求められます。
ぽんねぐがプログラマーとして実際に行った業務例を以下に挙げます。
- 自動車の設計用データを管理するシステムのデータ取込機能のコーディング及びテスト
- アクセス権限管理画面のコーディング
- 大量データ計算機能のレスポンス改善
システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違い
それぞれの違いは以下3点にまとめました。
役割の違い
「システムエンジニア(SE)」は、プロジェクトの要件定義や設計といった上流工程を担当し、クライアントの要望に基づきシステムの全体像を描く役割です。一方、「プログラマー(PG)」は、設計書を基に具体的なコードを書いてシステムを実装します。
業務範囲の違い
「システムエンジニア(SE)」はプロジェクト全体の流れを見据えて業務に取り組みますが、「プログラマー(PG)」は部分的な機能を実装するための作業に集中します。この違いにより、システムエンジニアには広範囲な視野が必要とされ、プログラマーには詳細な理解力が求められます。
求められるスキルの違い
「システムエンジニア(SE)」には、クライアントとの対話やチームメンバーとの連携が重要なため、コミュニケーション能力が必要です。対して「プログラマー(PG)」には、コードの理解と効率的に問題を解決するスキルが求められます。
具体的な仕事の違いを例で解説
例えば、Webサイトの開発プロジェクトを例にして説明します。
システムエンジニアのWebサイト開発プロジェクト作業
クライアントから「新しいECサイトを作りたい」という要望を受け、必要な機能(商品検索、カート機能、決済機能など)を定義します。次に、どの技術を使うかを検討し、プロジェクト全体の設計書を作成します。設計が固まると、チームの進行管理をしながらプロジェクトが計画通り進むように調整を行います。
プログラマーのWebサイト開発プロジェクト作業
SEが作成した設計書に基づき、商品検索やカート機能などの実装を行います。また、開発したコードが正しく動作するかをテストし、修正を加えながらプログラムを完成させます。
キャリアパスの違い
システムエンジニアとプログラマーのキャリアパスも異なります。
「システムエンジニア(SE)」は、経験を積むとプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、より管理業務や戦略的な役割に進むことが多いです。プロジェクトの全体像を見渡し、プロジェクトを成功に導くためのマネジメントスキルが求められます。
一方、「プログラマー(PG)」は、技術スキルを高め、シニアプログラマーやテックリード、あるいはソフトウェアアーキテクトといった専門的な技術職へと進むことが多いです。新しい技術に対する興味や専門性が求められるため、特定の技術領域に特化してキャリアを積んでいく傾向があります。
どちらが自分に向いているかを見極めるポイント
システムエンジニアかプログラマーのどちらを目指すか迷った場合、以下の質問を考えてみましょう。
Yesが多い:システムエンジニア(SE)向き
Noが多い:プログラマー(PG)向き
皆さんはどのような結果になったでしょうか?ちなみにぽんねぐはシステムエンジニア向きでした。(笑)
まとめ
「システムエンジニア(SE)」と「プログラマー(PG)」は、どちらもIT業界で欠かせない職種ですが、それぞれ異なる役割とスキルを求められます。
システムエンジニアはプロジェクト全体を管理し、設計や要件定義に携わる一方で、プログラマーは実装と技術的な課題解決に焦点を当てます。
自分の得意な分野や興味がどちらに向いているかを考え、適切なキャリアを選ぶことで、IT業界での成長と成功を目指しましょう。
何か不明点などございましたらコメント欄に記載頂けたらと思います!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。