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システムエンジニアは本当に残業が多いのか?実体験をもとに解説

2024年10月14日

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こんにちは、ラーメン好きなフリーランスエンジニアの”ぽんねぐ”です。

これからシステムエンジニアの職へ就こうか悩んでいる方で、「システムエンジニアは残業が多い」というイメージを持っている方も多いでしょう。

本日はそんな悩みを抱えている方に向けて、自社請負、準委任、SES(システムエンジニアリングサービス)、フリーランスとして様々な働き方を経験した私自身が残業の実態と、残業を減らすための方法をご紹介します。

まずは簡単に私のことを紹介します。

プロフィール

  • システムエンジニア歴:6年(会社員:5年、フリーランス:1年)
  • 退職後すぐに案件獲得に成功し、1年間継続中
  • 独立後の年収は正社員時代の2倍を達成

それでは始めていきましょう。

システムエンジニアの残業が多いといわれる理由とは?

まずはじめに、システムエンジニアの残業が多いと言われる理由を、私自身の経験から説明します。

納期が厳しいプロジェクト

特に自社請負や準委任のプロジェクトでは、顧客の要望を満たすために厳しい納期が設定されることが少なくありません。プロジェクトの進捗が遅れると、残業して納期に間に合わせることが求められるため、厳しい納期のプロジェクトでは残業が多くなりがちです。

仕様変更の頻発

仕様変更に伴い納期が延長できれば理想的ですが、実際には納期がそのままで仕様変更に対応しなければならないことも多いです。システム開発の現場では、1か所の変更が他の部分に影響を及ぼすことがあるため、慎重に変更を進める必要があります。

影響範囲の調査、変更の実施、そしてテストを行う必要があり、このようにわずかな仕様変更でも多くの作業が発生します。したがって、仕様変更が頻繁に発生すると、残業が増える原因となるのです。

トラブル対応やシステム障害対応

システムは24時間365日稼働していることが多く、障害やトラブルが発生した際には迅速な対応が求められます。夜間や休日でも対応が必要となる場合があり、それが残業や長時間労働の増加につながることもあります。

また、障害の内容によっては、すぐに解決できない場合も多く、何度もトライアンドエラーを繰り返しながら解決に至ることがあります。そのような場合、1つの問題の解決に数時間かかることも珍しくありません。

【実体験】様々な働き方の残業時間比較

請負契約での新規システム開発

作業概要:

新規顧客の業務システムを開発。(自社パッケージのカスタマイズ導入)

平均残業時間:

30時間/月

特徴:

自社でプロジェクトを進めるため、納期の厳しさやバグ修正に応じて残業が増減しました。週次の定例会もあったため、特に上流工程では調査や資料作成など準備が多く求められました。また、チーム内で調整しやすい部分はありましたが、各工程の検収直前などは特に忙しかったです。

準委任契約での新規システム開発支援

作業概要:

顧客(ビジネスパートナー)の指示に従い、システム開発の仕様調整やテストの作成・実施~保守まで担当。

平均残業時間:

10時間/月

特徴:

ビジネスパートナーとの契約に基づいて作業を行うため、納期に合わせた残業は発生しましたが、比較的柔軟に作業時間を管理できました。ただし、社外のシステムを扱っていたため、ビジネスパートナーのルールに従い、質問や作業を進める必要があり、タスクの解決に時間がかかる難しさがありました。

SES(システムエンジニアリングサービス)契約でのシステム開発や保守

作業概要:

顧客(ビジネスパートナー)の会社へ毎日出社し、保守などの問い合わせ対応・PCキッティング作業や新システムの開発など様々な形態の作業を実施

平均残業時間:

5時間/月

特徴:

タスクが完了するたびに新しい種類のタスクが割り当てられるため、内容によって残業時間が変動しました。しかし、月の稼働時間が決まっていたため、作業をその時間内に収めるよう努めたり、タスクの優先順位を調整してもらったりして、大幅な残業を避けるようにしました。

フリーランスでのPMO案件

作業概要:

出社(顧客の会社へ)と在宅が9:1くらいの比率で新規システムの開発に関わるコンサル業務を実施

平均残業時間:

0時間/月

特徴:

自分でスケジュールを管理できるため、仕事量を調整することで残業をゼロにすることができました。なお、毎日定時出社・定時退社ではなく、フレックスタイム制度を利用していたため、残業した分を他の日に早く帰ることで調整し、月の総稼働時間は増えないようにしていました。

各働き方の総評

私の経験では、請負での新規システム開発案件が最も残業時間が多かったです。理由を分析したところ、請負のシステム開発では、厳しい納期や途中の仕様変更により残業が増える傾向があると感じました。

納期を守るため、追加作業が発生しても対応せざるを得ず、さらにトラブルやバグ修正が重なります。また、限られたリソースでプロジェクトを進めるため、作業が一部メンバーに集中し、結果として残業が常態化しやすくなったと考えています。

システムエンジニアで残業を減らす方法はあるのか?

残業を減らすための効果的な方法として、私自身の経験から以下の3つのポイントが挙げられると思います。

余裕のあるスケジュールを提示

タスクを受け持つ際には、余裕を持ったスケジュールを提示することが重要です。タスクの規模にもよりますが、自分がタスクを完了出来るまでの最短のスケジュールをまずは算出し、そこから小規模タスクであれば+3日ほど、大規模タスクであれば+1週間ほどは余裕を持っておいた方が良いでしょう。

納期がタイトなスケジュールの場合、最後に残業が発生しやすいため、早めに余裕を確保することで、急な変更にも対応できる余地が生まれます。

人に頼る(助けてと言えること)

仕事を他の人へ任せることは、逃げることではありません。全てを一人で抱え込まず、同僚やチームメンバーに協力を依頼しましょう。「助けて」と言う勇気を持つことで、仕事が分散され、個人の負担が軽減されます。結果として、作業時間の短縮や残業の回避につながります。

またタスクによっては自分がやるよりも他の人が行った方がプロジェクト全体に良い効果をもたらす場合もあります。自分が「出来ること」と「出来ないこと」の見極めする力を養うことがとても重要です。

スキルアップする

スキルを高めることで、業務効率を向上させることができます。新しい技術を学び、ツールや自動化の活用を進めることで、短時間で高品質な成果を出せるようになり、残業を減らすことができます。スキルアップは長期的な時間管理の改善に大きく貢献します。

業務時間外でも業務に関する知識を集めたり、家でプログラミングしてみるなど通常の仕事+αを行うことで結果的に残業を減らすことに繋がります。

まとめ

今回の記事では、「システムエンジニアの残業は本当に多いのか?」実体験をもとに説明しました。システムエンジニアの残業は、働く環境やプロジェクト次第で大きく異なりますが、適切な工夫を行うことで残業を減らすことは可能です。私自身の6年間の経験をもとに、残業を減らすための具体的な方法を実践してみてください。

残業多い

何か不明点などございましたらコメント欄に記載頂けたらと思います!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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