こんにちは、ラーメン好きなフリーランスエンジニアの”ぽんねぐ”です。
前回の記事ではOracle Master Silver DBA 2019の合格体験記を書きましたが、資格取得から8か月後の2024年4月にOracle Master Gold DBA 2019にも見事合格出来たため、試験日までどのような勉強を行っていたのか、確実に合格するための方法をご紹介しようと思います。
本当に合格している??怪しいな~~~
下記が2024年に取得した際の合格証明書です!
これで信じてもらえましたでしょうか?(まーた疑われたよ…)
それでは始めていきましょう!
自己紹介
ぽんねぐについて
簡単に資格取得当時のスペックを紹介します。
- 業務系ソフトウェア開発経験:5年半、フリーランスでPMOの経験:半年
- Oracle Master Silver DBA 2019を取得したため、Oracleの基礎知識は保持
- 実機操作は簡単なSQL作成での開発や不具合調査の経験があるレベル
資格取得の前提条件としてOracle Master Silverを取得していることとなりますので、Oracle初めてだよーというわけでは無いです。本記事をご覧になっている皆さんも同じようにOracle Master Silverを取得されている方が大半でしょう。
ちなみに現在フリーランスエンジニアとして情報発信も行ってますので、ご興味があれば以下よりご覧ください。
資格を取得しようと思った背景
以下の2つが、Oracle Master Gold DBAを取得しようと思った理由です。
- Oracle Master Silver DBAは「管理・運用出来ますよレベル」ですが、フリーランスとしてアピールするためには「Oracleに関する高度な技術で課題解決出来ますよ」というレッテルが欲しかった
- Silverを取得したばかりでしたので、せっかく時間をかけて覚えたことを忘れてしまわない間に取得してしまおう!という気持ち(分かりますよね?笑)
Oracle Master Gold DBA 2019の概要と難易度
Oracle Master Gold DBA 2019とは?
「Oracle Master Gold DBA 2019」とは、Oracleデータベースに関する技術スキルを認定する資格
「Oracle Master」の一つで、主にデータベース管理者(DBA)向けの資格です。Goldレベルは上級に位置しており、Silverの知識に加えて、バックアップ・リカバリやマルチテナントなどといった高度なデータベース技術知識・スキルを証明するものです。
試験の概要
以下が試験に関する内容です。
試験番号 | 1Z0-083-JPN |
試験名 | Oracle Database Administration Ⅱ |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 68問 |
出題形式 | 選択式 |
合格ライン | 57% |
受験費用 | 34,300円(税抜) |
また、Oracleの公式ページには概要を下記のように記載してます。
試験概要:
Silver DBAで認定された運用管理スキルに加え、RMANによるバックアップ・リカバリや複製、マルチテナント環境の構成・管理全般、インストール、パッチ適用といった技術要素を理解するデータベース管理者として、状況に応じた手法の提案や助言を行うスキルがあることを証明します。(Global資格であるOracle Database Administration Certified Professionalに同時認定されます。)
要するに、試験に合格するとデータベース全般に関して高度な技術レベルがあるので、状況に合わせた最適な構築・提案ができますよということですね。
参考にしたサイト:
ORACLE MASTER Gold DBA 2019認定資格の概要
一発合格のための勉強方法
使用した教材について教えます
私は楽天で株式会社コーソルさん著者の「オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database」通称:黒本を購入して勉強をしました。Silver取得時にもお世話なりましたが、やはりこれ一冊をしっかりと理解すれば合格できます!
本の構成としては、試験範囲に基づいて章が分かれており、各章ごとには章末問題があるため、学んだことをすぐにアウトプット出来るようになっております。
また、最後には実際の試験をイメージした模擬試験も付属しているため、試験前の最終確認には最適です。
オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database Administration2 (EXAMPRESS) [ 株式会社コーソル 企画&マーケティング部 ] 価格:8250円 |
勉強時間はどれくらい?
さて、気になる勉強時間ですが、簡単にまとめると以下のようになります。
- 勉強期間:6か月間 (2023年10月 ~ 2024年4月)
- 1日の平均勉強時間:2時間(平日)、5時間(土日)
- 総勉強時間:130時間程度
Goldの勉強時にはSilver取得後だったため、最初はやる気満々で勉強し始めました。しかし難しい。内容が頭に入ってこない。そのため下記のような推移で一回勉強時間が落ち込みました。
やはり受験日を確定して申込するのは大切ですね。私の場合、必ずこの日までに勉強しなければいけない!という状況にしないとなかなか継続が難しいです。人にもよりますが、まずは3か月程の猶予を持って受験日を決めてしまうことをオススメします!
勉強方法は?
ひたすら黒本の繰り返しです!地味ですが、結局これが一番効果的です。私は家だけではなく仕事の昼休みや土日はカフェなどで勉強するなど以下のように黒本がボロボロになるまで持ち歩いていました(笑)
黒本の使い方としては以下になります。(Silverの時と大きくは変わらないです)
◆はじめに:
試験の概要や出題範囲をよく読んで試験をイメージする。
◆1周目:
語句の意味を理解しながらとりあえず読んでみる。最初は暗記を行わなず、章末問題も未実施です。
ページ数が非常に多く毎日少しずつ進めたため、1周読み終わるまでに1か月以上かかりました。(Silverより100p~200p多かったです。)
とにかく意味が分からなくても1周読み終えることを目標にしました。
◆2周目:
1周目で理解出来なかった部分は、理解出来るようにインターネットを使って調べながら読む。
ノートに書いたりとアウトプットしようと思いましたが、ページ数が多すぎる。。
そのため2週目も理解を目的として、読み込みを行い、且つ章末問題もチャレンジしました。
Silverの時にどんな雰囲気の出題形式かは分かっておりましたが、マニアックすぎて意味不明でした。
◆3周目:
なんとなく暗記出来ている章ちらほら出てきましたが、まだまだ合格は雲の上だったため、もう一度全てを読み込む。
章末問題については「あ、これなんだけ、、、もうちょいで思い出せそう」と少し絞れるようにはなりましたが確定して回答は出来ない状態でした。
毎日の読み込みでは、章単位などキリの良いところまで読んで終えることを意識しました。
◆4週目:
ここからは割と理解出来ている内容も多くなり、長期記憶出来てきた!という感覚でした。
そろそろ巻末問題やっても良さそうと思い、4週目を終えたタイミングで挑戦してみました。
巻末問題の結果は、、、正答率は62%でギリギリだが、なんとか合格圏内!
いやぁでも運よく当たってた部分もあるので怖い。
ということで5周目も読み込み開始!
◆5週目:
理解出来ている部分、長期記憶出来ている部分はとばして、ちょっと怪しい部分や巻末問題で間違えた章を重点的に読み込む。
なんとなく覚えている部分は確実に暗記するために夜と朝に同じ部分を読むなどしました。
そして試験前には2回巻末問題にチャレンジし、正答率を90%以上にしておく。自分の中で巻末問題の正答率を確実に合格圏内にしておくことはマストでした。
一発合格するために工夫したところ
私なりに勉強において工夫した部分は以下になります。
繰り返し読んで理解するうちに勝手に暗記してます!また黒本と全く同じ問題が試験に出るわけではないので、しっかりと理解して黒本の問題は正答率を上げておくことが重要です!!
※ちなみに黒本を写真で取る際には綺麗にスキャンできるので下記アプリがおすすめです!!
試験対策のポイント
章立てと重要ポイント
黒本の章立ては以下になります。(多い...)
第1章 Oracleのデータ保護ソリューション
第2章 Oracleバックアップの基本
第3章 リカバリ能力の構成
第4章 RMANカバリカタログの使用
第5章 基本的なバックアップの実行
第6章 高度なバックアップの実行
第7章 バックアップのオプションと非データベースファイルのバックアップ
第8章 暗号化バックアップの使用
第9章 障害の診断
第10章 基本的なリストアおよびリカバリ
第11章 様々な障害のリカバリ
第12章 メディアマネージャとMML
第13章 フラッシュバックテクノロジーの使用
第14章 フラッシュバックデータベースの使用
第15章 データの転送
第16章 データベースの複製
第17章 RMANの操作の監視と調整
第18章 Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストール
第19章 DBCAを使用したOracleデータベースの作成
第20章 Grid InfrastructureおよびOracle Databaseへのパッチ適用
第21章 クラスタリソースの制御
第22章 Oracle Grid Infrastructureのアップグレード
第23章 Oracle Databaseのアップグレード
第24章 導入関連のOracle 18c新機能
第25章 高速ホームプロビジョニング
第26章 データベースパフォーマンスの監視と調整
第27章 SQL文のチューニング
第28章 マルチテナントアーキテクチャの概要とCDBおよびPDBの作成
第29章 CDBおよびPDBの管理
第30章 マルチテナントデータベースのセキュリティの管理
第31章 CDBおよびPDBのバックアップと複製
第32章 CDBおよびPDBの復旧とフラッシュバック
第33章 CDBと通常のPDBのアップグレードおよび転送
第34章 アプリケーションPDBの管理
第35章 その他の19c 新機能
模擬試験
参考URL:https://cosol.jp/techdb/2022/03/1z0-083-oracle-master-2019-gold-dba-book/
出題頻度としては、5章、6章、7章、8章、12章、26章、29章、34章が特に多いらしいです。
そもそもRAMANって何ぞや?マルチテナント?CDMとPDM?...もう何でこんな初めましての用語ばっかりやぁってことで下記のようなサイトを参考に勉強しました。
勉強に利用したサイト:
試験のコツや注意点
Silver同様に選択肢から選ぶ形式の試験ですが、「該当するものを全て選びなさい」、「該当するものを4つ選びなさい」のように選択肢が複数存在するケースが多いです。そのため、黒本の問題を解く際になぜこの回答が間違いか?をしっかりと理解しないと正答に繋がりません。
とはいえ、選択問題なのでもちろん消去法も使えます!基本的には理解して回答が分かることが良いですが、分からない場合は「この回答は無いよなぁ」で選択肢を削り、残りは運に任せるようにしましょう!!
試験当日の様子
試験当日に心がけたこと
前日までに勉強は終えていたので、当日急いで何かを暗記することはしませんでした。
試験会場までの電車では、ゆっくりと音楽を聴きながらリラックスしましたが、試験会場へは30分前くらいに着くように早めに出ました。遅れてしまうとこれまでの勉強が水の泡ですので....
また、持ち物は身分証明書でしたので財布の中に入っていることを確認し、しっかりと試験を受けられる状況にしました。
その場で結果が分かる!
試験結果は終了後すぐにPCに表示されます。
何と私の結果は、、、76%の正答率で合格!!!!
Silverの時よりも正答率は下がりましたが、合格ラインは大きく超えられました。正直Silverの時よりも回答に自信が無く、最後に終了ボタンをクリックする時には手が震えました。笑
まとめ
今回の記事では、Oracle Master Gold DBA 2019を取得した際の合格体験記と効率的な勉強方法を紹介しました。とにかく覚える量も膨大で且つ理解が必要なため、試験日を決めたら時間が無くなる前に早めに取り組むことが大切です。
自分も他の人の合格体験記を参考に実際どれくらい勉強すれば良いのだろうか?何かヒントになるものは無いか調べましたので、今回の記事で受験する皆さんの役に立てばと思います。
何か不明点などございましたらコメント欄に記載頂けたらと思います!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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